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NISSAN ノート e-POWER(E13)のバッテリー交換費用は?安くする方法と交換手順を解説

2026.09.08

NISSAN ノート e-POWER(E13)のバッテリー交換費用

2020年12月に登場した3代目日産ノート(E13)は、全車e-POWER専用モデルとして生まれ変わりました。エンジンを発電に専念させ、モーターのみで走る独自のシリーズハイブリッド方式は、EVのような滑らかな加速とコンパクトカートップクラスの燃費性能を両立し、日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022を受賞するなど高い評価を獲得しています。

しかし「ディーラーにバッテリー交換を依頼したら思ったより高かった」「カー用品店でいままでのノートのバッテリーとは規格が違うと言われた」というお声をノートオーナーの方からよく耳にします。e-POWER搭載のノート(E13)の補機バッテリーには国産車で主流のJIS規格ではなく、ヨーロッパ規格のEN規格バッテリーが採用されており、適合商品が少ないことから費用が高くなりがちです。正しい知識を持てば、純正品質を維持しながら費用を大幅に抑えることができます。

そこで今回は、バッテリーのプロが以下のポイントを詳しく解説します。

  • ディーラー vs カー用品店 vs DIY 交換費用のリアルな相場
  • DIY派必見!”失敗しない”自分で交換する際の手順と注意点
  • e-POWERの補機バッテリーとは?JIS規格との違いと正しい選び方

この記事を読めば、ノート(E13)のバッテリー交換に関する不安がすべて解消し、愛車をベストコンディションに保つ方法がわかります。

▼ おすすめの適合バッテリーの購入はこちらから

ノートe-POWERの補機バッテリーとは?

e-POWERはエンジンを発電専用に使い、モーターのみで車輪を駆動するシリーズハイブリッドシステムです。そのため通常の車と異なり、エンジンはタイヤを直接回しません。

e-POWERには2種類のバッテリーが搭載されています。

  • 駆動用バッテリー(高電圧系):モーター駆動用のリチウムイオンバッテリー
  • 補機バッテリー(12V系):エアコン・ライト・カーナビなど電装品への電力供給用

今回交換するのは補機バッテリー(12V)です。e-POWERのシステムでは補機バッテリーは電装品への安定した電力供給に特化した役割を担っており、劣化するとエアコンや電装系の動作が不安定になるほか、アイドリングストップに影響が出ることもあります。

この補機バッテリーに採用されているのがEN規格(ヨーロッパ規格)のL1(LN1)サイズのバッテリーです。国産車でよく使われるJIS規格(B19・B24等)とは全く異なる規格であるため、カー用品店で国産規格のバッテリーを提案された場合は注意が必要です。

ノートe-POWER(E13)の純正バッテリーって?

ノートe-POWER(E13)の補機バッテリーは全グレード共通で以下の通りです。

ノートe-POWER(E13)の純正バッテリー

純正品番:24410 5MP0A

  • サイズ:L1(LN1)
  • タイプ:SLI(通常液式バッテリー)
  • 性能値:12V 50Ah 420A(EN)
  • 主に三菱製のOE品が採用されています

※すべてがこの純正番号・OEメーカー品とは限りません。

e-POWERの補機バッテリーはモーター駆動を担う駆動用バッテリーとは異なり、電装品への電力供給に特化した役割を担っています。アイドリングストップも搭載していますが、エンジンが発電専用として動作するe-POWERの特性上、補機バッテリーへの充放電パターンは輸入車の一般的なアイドリングストップ車とは異なります。そのため純正には通常の液式バッテリー(SLIタイプ)が採用されています。

社外品への交換時はEN規格・L1サイズを必ず選んでください。なお純正品は三菱製ですが、同等以上の性能を持つドイツ製バッテリーであれば、純正品より安く購入することが可能です。

【ノートe-POWER バッテリー交換費用は?】ディーラー vs カー用品店 vs DIY 交換費用のリアルな相場

ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換費用は、どこに依頼するかで3倍以上の差が出ます。以下の表で依頼先ごとの費用感を確認してみてください。

依頼先バッテリー代工賃合計の目安
正規ディーラー3万円前後1万〜2万円4万〜5万円
カー用品店(オートバックス等)2万〜2.5万円3千〜5千円2.5万〜3万円
自分で交換(DIY)VARTA / MOLL2万〜2.5万円0円2万〜2.5万円

ディーラーで交換する場合

メリット

  • 品質が確かな純正品に交換できる
  • EN規格バッテリーの知識がある担当者に対応してもらえる

デメリット

  • バッテリー代が高額(3万円前後)

カー用品店(オートバックスなど)で交換する場合

メリット

  • ディーラーよりバッテリー代・工賃を抑えられる

デメリット

  • ノートe-POWER用のEN規格(L1)バッテリーは在庫がない店舗も多い
  • 国産規格(JIS規格)のバッテリーを誤って提案される場合がある
  • 純正品と同等以上の品質基準でないバッテリーに交換される場合がある

自分で交換する場合(DIY)

メリット

  • バッテリー代だけの費用(2万〜2.5万円)で最も安く抑えられる
  • 純正同等以上の高品質バッテリーを自分で選べる

デメリット

  • メモリーバックアップなど事前準備が必要
  • トランクルーム内からバッテリーを取り出す作業が必要

DIY派必見!ノートe-POWER(E13)のバッテリーを自分で交換する際の手順と注意点

ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換はDIYでも可能です。ただし、メモリーバックアップの準備だけは忘れずに行いましょう。リセット作業・アダプテーション作業は不要です。

必要な工具と準備

  • 新品の適合バッテリー(L1サイズ・EN規格)
  • VARTA 554 400 053(L1 SLI)
  • MOLL 82052 EFB(L1 EFB)
  • 10mmソケットレンチ(端子の取り外し用)
  • 10mmまたは13mmソケットレンチ(固定金具の取り外し用)
  • メモリーバックアップ電源(OBD2接続タイプが便利)
  • 保護手袋・保護メガネ
  • +端子ケーブル用カバー(または絶縁が可能な素材のタオル等)

重要

メモリーバックアップは必ず用意してください。バックアップなしでバッテリーを外すと、時計・オーディオのプリセット・パワーウィンドウの設定などがリセットされます。最悪の場合、エラーコードが記録されてディーラーでの診断が必要になります。

バッテリーの搭載箇所

ノートe-POWER(E13)のバッテリーはトランクルーム内に搭載されています。トランクを開けてフロアマットを持ち上げると、レスキューキットの下にバッテリーが確認できます。エンジンルームにはバッテリー本体はありません。

ノートe-POWER(E13) バッテリーの搭載箇所
ノートe-POWER(E13) 実際の取付画像

※①実際の取付画像

交換の流れ

  1. エンジンを停止し、キーをイグニッションから外す
  2. メモリーバックアップ電源をOBD2ポートに接続する
  3. トランクのフロアマットとレスキューキットを外す
  4. マイナス端子(−)を先に外す
  5. プラス端子(+)を外す(この時プラス端子をカバーやタオルなどで絶縁状態にする)
  6. 固定金具を外し、古いバッテリーを取り出す
  7. 新しいバッテリーをセットし、固定金具で固定する
  8. プラス端子(+)を先に接続する
  9. マイナス端子(−)を接続する
  10. メモリーバックアップ電源を外す
  11. エンジンをかけて動作確認する

注意

外すときは「マイナスが先」、つけるときは「プラスが先」が鉄則です。順番を間違えるとショートの原因になるため、慎重に作業してください。端子のトルクは5〜7Nmが適正値です。

なおノートe-POWERはリセット作業・アダプテーション作業ともに不要です。交換後はそのまま走行できます。

ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換で”失敗しない”ための選び方

ノートe-POWER(E13)のバッテリー選びで最も重要なのは、EN規格・L1(LN1)サイズを選ぶことです。国産車で広く使われるJIS規格のバッテリーは取り付け自体ができません。必ず規格を確認してから購入してください。

SLIとEFB、どちらを選ぶべきか

ノートe-POWER(E13)の純正バッテリーはSLI(通常液式)タイプです。社外品への交換時にEFBタイプを選ぶことも可能です。

  • SLI(通常液式):純正と同じタイプ。アダプテーション作業不要でそのまま取り付け可能
  • EFB(Enhanced Flooded Battery):SLIの上位規格にあたるバッテリー。充放電サイクル耐性が高く、純正SLIからのアップグレードとして選ばれることが多い

SLIとEFBはどちらも問題なく取り付け可能です。短距離走行が多い環境や、より長く使いたいという場合はEFBを選ぶのも一つの選択肢です。

※当店のお客様でも「バッテリー上がりの心配をしたくない」とのことでEFBへのアップグレードをしていただきました。

おすすめバッテリーと適合品

ブランドサイズ品番容量 / CCA特徴
VARTAL1(SLI)554 400 053(C30)54Ah / 530A(EN)純正比+4Ah・+110A。ドイツ製SLI
MOLLL1(EFB)82052 EFB start-stop52Ah / 520A(EN)純正SLIの上位規格EFBタイプ。充放電サイクル耐性が向上。ドイツ製

VARTAについて:Mercedes-BenzをはじめとするドイツプレミアムカーのOEメーカーとして世界約7割のメーカーに採用実績を持つドイツ最大手バッテリーブランド。純正品(三菱製)より容量・CCA値が高く、より安い価格で購入できます。なお一部流通している韓国製VARTAはデルコア社製のため、ドイツ製VARTAとは異なります。ご注意ください。

MOLL 82052 EFBについて:VWグループのOEメーカーMOLLが製造するEFBバッテリーです。純正SLIの上位規格にあたるEFBタイプで、アダプテーション作業不要でそのまま取り付けが可能です。ドイツ製で世界トップクラスの品質で安定しており、純正品より安価に入手でき、長く使用できます。

NISSAN ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換に関するよくある質問

カー用品店でノートe-POWERのバッテリーが見つからない場合は?

カー用品店ではEN規格・L1サイズのバッテリーを在庫していない場合が多いです。また国産規格(JIS規格)のバッテリーを代替品として提案される場合もありますが、適合しないため取り付けできません。

その際はネット通販で適合品を購入し、取付工賃のみカー用品店または整備工場に依頼する方法が最もコストを抑えられます。

ノートe-POWERのバッテリー交換時期はどのくらい?

2〜3年が一般的な交換サイクルです。ただし以下の場合は早期に交換が必要になることがあります。

  • 短距離走行が多い場合(1〜2年で寿命を迎えることも)
  • 夏場の高温環境や冬場の厳寒地で使用する場合

なお「ノートe-POWERは補機バッテリーが上がりやすい」という口コミを目にすることがあります。その主な原因は以下の3点です。

  • 純正バッテリーの容量・充電受入性能がコスト面から必要最低限に設定されている
  • アイドリングストップのたびにエンジンが止まり、街乗り中心の使用では補機バッテリーへの充電が追いつかないことがある
  • 3〜4週間乗らない期間があると、ECUやナビへの暗電流による自然放電でバッテリーが上がることがある

現代の車はコンピューター制御により電圧変動を自動補正するため、バッテリーが劣化しても気づきにくいケースがほとんどです。症状が出る前に2〜3年を目安に定期的な点検・交換をおすすめします。

ノートe-POWERにEFBバッテリーを搭載してもリセット作業は不要?

はい、不要です。ノートe-POWER(E13)はバッテリー交換後のリセット作業・アダプテーション作業ともに必要ありません。SLIからEFBへのアップグレードの場合も同様です。交換後はそのまま走行できます。

e-POWERの駆動用バッテリーも交換が必要?

今回の記事で取り上げているのは補機バッテリー(12V系)のみです。e-POWERの駆動用リチウムイオンバッテリー(高電圧系)は当店では取り扱いがございません。劣化が進んだ場合は日産正規ディーラーにご相談ください。

NISSAN ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換まとめ

日産ノートe-POWER(E13)のバッテリー交換費用は、ディーラーで4万〜5万円、カー用品店で2.5万〜3万円、DIYなら2万〜2.5万円が目安です。費用を抑えるなら、ネット通販で純正同等品以上のバッテリーを購入し、持ち込みでの交換がオススメです。DIYでも良いですが、少しでも安心して長くご利用いただくためには専門業者様での交換を推奨します。

バッテリー選びでは以下の4点を必ずチェックしましょう。

チェックポイント内容
バッテリーサイズL1(LN1)※全グレード共通
バッテリータイプSLI(純正同等)
容量(Ah)・CCA値純正50Ah・420A(EN)以上を選ぶ
リセット・アダプテーション作業不要

なお、「補機バッテリーがすぐに上がる」という口コミが多いノートe-POWERですが、その原因の多くは純正バッテリーの充電受入性能が必要最低限に設定されていることにあります。街乗り中心の使用や、しばらく乗らない期間がある場合は特にバッテリーへの負荷が蓄積しやすい環境です。

純正品への不安がある方や、より長く安心して使いたい方には、充電受入性能に優れたEFBタイプへのアップグレードも有効な選択肢です。当店ではスタンダードなVARTA(SLI)およびアップグレードのMOLL 82052(EFB)の2種類を取り扱っています。