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Mercedes-Benz GLC(X253/C253)のバッテリー交換費用は?”失敗しない”安くする方法と手順を解説

2026.07.23

GLC バッテリー交換

都市の洗練と本格オフロード性能を高次元で融合させたメルセデス・ベンツ GLC(X253)。2015年の登場以来、妥協のない走行性能、包まれるような上質なインテリア、そしてひと目でわかるスリーポインテッドスターの存在感で、プレミアムSUVセグメントのベンチマークであり続けるモデルです。毎日乗るたびに「いいクルマに乗っている」と感じさせてくれる——それがGLCの真骨頂です。

そんな愛車だからこそ、バッテリー交換も妥協したくないものです。しかしGLCのバッテリー交換には、純正品と同等のAGM規格への対応グレード別のサイズ確認交換後のリセット作業という、GLCならではの注意点が存在します。正しい知識を持てば、純正品質を維持しながら費用を大幅に抑えることも可能です。

そこで今回は、バッテリーのプロが以下のポイントを詳しく解説します。

  • ディーラー vs カー用品店 vs DIY 交換費用のリアルな相場
  • DIY派必見! 「失敗しない」自分で交換する際の手順と注意点
  • GLCのサブバッテリー(ボルテージコンバーター)とは?
  • 意外と知られていない、交換後の「リセット作業」の正体

この記事を読めば、GLCのバッテリー交換に関する不安がすべて解消し、愛車をベストコンディションに保つ方法がわかります。

Mercedes-Benz GLC(X253/C253)の純正バッテリーって?

GLCには搭載グレード・エンジンによって、LN3(L3)AGMまたはLN4(L4)AGMの2種類のバッテリーが純正品として新車搭載されています。

グレード・エンジンバッテリーサイズタイプ
GLC(X253) / AMG GLC (X253)L3(LN3)/L4(LN4)AGM
GLC Coupe (C253) / AMG GLC Coupe (C253)L3(LN3)/L4(LN4)AGM
※グレード・年式・仕様によって異なる場合があります。交換前に必ず現在搭載されているバッテリーのサイズをご確認ください。

純正品番と性能値

A001 982 8108
12V 80Ah 800A(EN)

A001 982 8008
12V 70Ah 680A(EN)

GLCの純正バッテリーはVARTA製のAGMバッテリーが主に採用されています。VARTAはMercedes-Benzを始めとする自動車用バッテリーのOEメーカーとして世界シェアNo1で知られるブランドです。バッテリータイプはAGM(Absorbent Glass Mat)で、通常の液式バッテリーやEFBとは異なる高性能高耐久タイプです。純正と同等以上の性能を持つAGMバッテリーを選ぶことが重要です。

(全ての車体がこのメーカー製のものとは限りません。)

GLCのサブバッテリー(ボルテージコンバーター)について

GLCにはメインバッテリーとは別に、ボルテージコンバーター(電圧変換器)がサブバッテリーの役割を担っています。これはブレーキ・ステアリングなどの重要な安全システムへの電源を安定供給するための装置で、メインバッテリーが一時的に電圧降下した際のバックアップとして機能します。

【重要】

ボルテージコンバーターはその名の通り部品に部類されます。そのためバッテリーメーカー(VARTAやMOLL等)では製造していません。そのため通常のバッテリー交換とは異なり、メルセデス・ベンツ正規ディーラーでの交換が必要となります。劣化した場合はバッテリー交換と合わせてディーラーへご相談ください。

今回の記事では、メインバッテリー(L3/L4 AGM)の交換について解説します。

【GLC バッテリー交換費用は?】ディーラー vs カー用品店 vs DIY 交換費用のリアルな相場

GLCのバッテリー交換費用は、どこに依頼するかで2倍以上の差が出ます。以下の表で依頼先ごとの費用感を確認してみてください。

依頼先バッテリー代工賃合計の目安
正規ディーラー55,000〜65,000円1万〜2万円6.5万〜8.5万円
カー用品店(オートバックス等)3万〜4万円5千〜1万円3.5万〜5万円
自分で交換(DIY)3万〜4万円0円3万〜4万円

ディーラーで交換する場合

メリット

  • 品質が確かな純正品に交換できる
  • バッテリーのリセット作業までしてもらえる
  • サブバッテリー(ボルテージコンバーター)の状態も確認してもらえる

デメリット

  • バッテリー代が高額(55,000〜65,000円)

カー用品店(オートバックスなど)で交換する場合

メリット

  • ディーラーよりバッテリー代・工賃を抑えられる

デメリット

  • 適合バッテリーの在庫がない店舗もある
  • リセット作業に対応していない場合がある
  • 純正品と同等以上の品質基準でないバッテリーに交換される場合がある(韓国製など)

自分で交換する場合(DIY)

メリット

  • バッテリー代だけの費用(3万〜4万円)で最も安く抑えられる
  • 純正品同等以上の高品質バッテリーを自分で選べる

デメリット

  • メモリーバックアップなど事前準備が必要
  • 交換後に別途リセット作業が必要

DIY派必見! GLCのバッテリーを自分で交換する際の失敗しない手順と注意点

GLCのバッテリー交換はDIYでも可能です。ただし、メモリーバックアップの準備と交換後のリセット作業が必須です。事前にしっかり確認しておきましょう。

必要な工具と準備(LN3の場合)

必要な工具と準備

  • 新品の適合バッテリー(LN3・AGMタイプ)
  • 10mmソケットレンチ(端子の取り外し用)
  • 13mmソケットレンチ(固定金具の取り外し用)
  • メモリーバックアップ電源(OBD2接続タイプが便利)
  • 保護手袋・保護メガネ
  • +端子ケーブル用カバー(または絶縁が可能な素材のタオル等)

注意

【重要】メモリーバックアップは必ず用意してください。バックアップなしでバッテリーを外すと、時計・オーディオのプリセット・パワーウィンドウの設定などがリセットされます。最悪の場合、エラーコードが記録されてディーラーでの診断が必要になります。

GLCのバッテリーの場所(搭載箇所)はどこ?

GLCのメインバッテリーはエンジンルーム内、助手席側(右ハンドル車では左前方)に搭載されています。ボンネットを開けてカバーを外すことで確認できます。

バッテリーの搭載箇所

交換の流れ

  1. エンジンを停止し、キーをイグニッションから外す
  2. メモリーバックアップ電源をOBD2ポートに接続する
  3. マイナス端子(−)を先に外す
  4. プラス端子(+)を外す(この時プラス端子をカバーやタオルなどで絶縁状態にする)
  5. 固定金具を外し、古いバッテリーを取り出す
  6. 新しいバッテリーをセットし、固定金具で固定する
  7. プラス端子(+)を先に接続する
  8. マイナス端子(−)を接続する
  9. メモリーバックアップ電源を外す
  10. エンジンをかけて動作確認する

外すときは「マイナスが先」、つけるときは「プラスが先」が鉄則です。順番を間違えるとショートの原因になるため、慎重に作業してください。端子のトルクは5〜7Nmが適正値です。

GLCのバッテリー交換後に必要なリセット作業

Mercedes-BenzのGLCにはBMS(バッテリーマネジメントシステム)が搭載されています。車載コンピューターがバッテリーの搭載期間・走行距離・劣化状態をモニタリングし、充電制御・回生制御・アイドリングストップの動作を管理しています。

バッテリー交換後は、リセット作業(バッテリー交換後に車載コンピューターに蓄積されたエラーコードを消去する作業)が必要です。

リセット作業をしないとどうなるのか

リセット作業をしないまま走り続けると、バッテリー交換後もエラーコードが残り続け、以下のような不具合が起きる可能性があります。

  • 充電電圧が適切に制御されず、新品バッテリーの寿命が縮む
  • アイドリングストップが正常に機能しない
  • バッテリー警告灯・ECOインジケーターが消えない
  • モニターにバッテリー交換の警告が表示され続ける
  • エンジン始動不良・電装系の誤作動

せっかく新品に交換しても、BMS登録しなければバッテリーの性能を最大限に活かせません。交換費用を抑えるためにDIYを選んでも、リセット作業だけは確実に行いましょう。

交換後のリセット作業の方法

GLCのバッテリー登録には、主に3つの方法があります。

方法費用の目安備考
ディーラーに依頼5,000〜10,000円確実だが費用がかかる
OBD2診断機を使う機器代1万〜5万円Carlyなどのアプリ(Mercedes対応)
整備工場に依頼3,000〜5,000円輸入車対応の工場を選ぶ

DIYでリセット作業まで完結させたい場合は、CarlyといったスマホアプリとOBD2アダプターの組み合わせが人気です。Mercedes-Benzに対応しており、バッテリー登録も簡単に行えます。一度購入すれば次回以降も使えるため、長い目で見ればコスパのよい選択でしょう。

パソコンやスマートフォンがシステムアップデート後に電源が再起動するのと同じと思っていただけるとイメージしやすいかと思います。

GLCのバッテリー交換で「失敗しない」ための選び方

GLCのバッテリー選びで最も重要なのは、AGMタイプであること正しいサイズ(LN3またはLN4)を選ぶことの2点です。通常の液式バッテリーはAGMとの互換性がなく、充電制御が正常に動作しないため絶対に避けてください。

AGMタイプを必ず選ぶ

GLCには純正からAGMバッテリーが採用されています。AGMは鉛極板にガラスマットを組み合わせた密閉型バッテリーで、通常の液式バッテリーと比べて充放電サイクル耐性が格段に優れています。アイドリングストップや回生ブレーキシステムを搭載した車両には必須のバッテリータイプです。SLIタイプの場合に交換するとバッテリーあがりの原因になりますので、危険です。必ずAGMタイプにしましょう。

おすすめバッテリーと適合品

・純正品と同メーカーVARTA

ブランドサイズ品番容量 / CCA
VARTALN3(L3)570 901 076(A7)70Ah / 760A(EN)
VARTALN4(L4)580 901 080(A6)80Ah / 800A(EN)

VARTAについて:Mercedes-BenzをはじめとするドイツプレミアムカーのOEメーカーとして世界約7割の自動車メーカーに純正採用実績を持つドイツブランド。GLCの純正品のほとんどはVARTA製のため純正品と同等品といえます。

※VARTAには韓国製のものがありますが、こちらは韓国のデルコア社製のもののため、純正品及びドイツ製VARTAの同等品ではありません。ご注意ください。

・欧州で話題の最新技術MOLL

ブランドサイズ品番容量 / CCA
MOLLLN3(L3)8607676Ah / 760A(EN)
MOLLLN4(L4)8608686Ah / 800A(EN)

MOLL について:VWグループのOEメーカーMOLL。MOLL社が2024年に新開発したAFB(Advanced Flooded Battery)は、EFBの上位規格でAGMの代替品として設計されており、充電受入性能がAGMよりも高くAGM車両に対応しています。また容量もAGMより大きくなることで、電力供給に余裕が生まれます。欧州ではディーラーを中心に純正品の代わりとして多く使用されています。

関連記事:MOLLバッテリーの評判

Mercedes-Benz GLCのバッテリー交換に関するよくある質問

GLCに搭載されているバッテリーのサイズはどうやって確認する?

最も確実な方法は、現在搭載されているバッテリー本体のラベルを直接確認することです。エンジンルームを開け、バッテリー本体に記載されているサイズ(LN3またはLN4)と容量(Ah)を確認してください。または車検証の型式番号からディーラーや整備工場に問い合わせる方法も確実です。

GLCの純正バッテリーはどこのメーカー製?

GLCの純正バッテリーは主にVARTA製が採用されています。VARTAはMercedes-BenzのOEメーカーとして長年純正品を供給しているドイツの名門バッテリーメーカーです。社外品を選ぶ場合も、純正と同じ品質基準・製造ラインで作られたVARTAのバッテリー、またはAGM代替として設計されたMOLL AFBを選ぶことを推奨します。

GLCのバッテリー交換時期はどのくらい?

3〜5年が一般的な交換サイクルです。ただし、以下の場合は早期に交換が必要になることがあります。

  • 短距離走行が多い場合(2〜3年で寿命を迎えることも)
  • 夏場の高温環境や冬場の厳寒地で使用する場合
  • アイドリングストップの頻度が高い場合

アイドリングストップが作動しなくなったり、エンジン始動時にセルの回りが遅く感じたりしたら、それがバッテリー交換のサインです。また、メーターパネルにバッテリー警告灯が点灯した場合は早急に点検を受けてください。

サブバッテリー(ボルテージコンバーター)も交換が必要?

ボルテージコンバーターはバッテリーメーカー(VARTAやMOLL等)での製造はなく、部品扱いのためメルセデス・ベンツ正規ディーラーでの交換となります。通常のメインバッテリー交換とは別の作業になります。バッテリー交換時にあわせてディーラーに状態確認を依頼するのがおすすめです。

Mercedes-Benz GLC(X253/C253)のバッテリー交換まとめ

Mercedes-Benz GLCのバッテリー交換費用は、ディーラーで6.5万〜8.5万円、カー用品店で3.5万〜5万円、DIYなら3.5万〜4万円が目安です。費用を抑えるなら、ネット通販で純正同等品を購入し、リセット作業まで対応してもらえる輸入車対応の整備工場への持ち込み交換がオススメです。DIYでも良いですが、少しでも安心して長くご利用いただくためには専門業者様での交換を推奨します。

バッテリー選びでは以下を必ずチェックしましょう。

チェックポイント内容
バッテリーサイズ現在搭載のLN3またはLN4を確認(車両によって異なる)
バッテリータイプAGM必須(通常液式は不可)
容量(Ah)・CCA値純正品と同等以上を選ぶ
交換後のリセット作業リセット作業(BMS登録)を必ず実施